耳慣れない仏前式とはどんな式?

  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

仏前式という言葉をご存知でしょうか。

結婚の際、神様の前で誓いをたてるのが神前式、出席者の前で誓いをたてるのが人前式です。

では仏前式は……そう、仏様の前で行う式のことです。仏前式は仏様やご先祖様に結婚の報告を行う儀式です。

来世でも一緒になることを仏前で誓う

仏前で誓う

チャペルで行われる教会式の「病めるときも健やかなるときも…」というフレーズを、一度は聞いたことがあると思います。

仏前式では病めるときも健やかなるときも、そして生まれ変わった後の来世でも夫婦になることを誓います。

生まれ変わった後のことを誓うなんて、なんだか不思議に思う人もいるかもしれませんが、仏教には「結婚するような二人には縁があり、来世でも一緒になる」との教えがあるからです。

生まれ変わりを意味する「輪廻」という考えがある仏教ならではの誓いですね。

またそれだけ相手のことを愛しているという、仏様や出席者の親族への報告にもなります。

生まれ変わっても一緒にいたいと相手の口から聞けるなんて、素敵なことだと思いませんか?

新郎新婦のどちらかが寺院に属することが条件

どちらかが寺院に属することが条件

そんな仏前式ですが式を挙げるには条件があります。

それは式を挙げる二人のどちらかが、仏教徒であることです。

たとえば新郎が仏教徒で新婦がキリスト教徒でも大丈夫です。
新郎の宗派のお寺で問題なく式を挙げることができます。

もし新郎新婦どちらもが仏教徒で宗派が違った場合は、かならずどちらかの宗派のお寺で式を挙げることになります。

一生に一度のことなので、どちらの宗派で行うかはしっかり話し合いましょう。

また意外と自分の家系の宗教や宗派を知らないこともあります。

新郎新婦のどちらかが僧侶であったり、お寺の家系であったりするなら心配ないですが、そうでない場合は一度実家に仏教徒かどうかと宗派を確認しておきましょう。

仏前式で式を挙げるためには大事なことです。

衣装は一般的な和婚と同様

butuzen-img03

神前式と同様に式で着用する衣装は、男性は羽織袴、女性は白無垢と色打掛です。

白無垢には清廉潔白といった意味が、色打掛にはほかの色に染まらないといった意味があります。

新郎と共に新生活を迎える花嫁にふさわしい装いですね。

女性ならウェディングドレスに憧れがある人も多いと思いますが、そういった場合は披露宴でのお色直しで着ることが一般的です。

式を挙げる前の写真撮影で、思う存分ドレスを着ておくのも良いですね。

寺院で式を挙げる白無垢の花嫁は、華やかなのに厳かでもありとても美しいものです。

新郎の普段見ることのない和装姿も凛々しく粋な格好良さがあります。

これから結婚を控えている方は、仏前式での結婚はいかがでしょうか。

よく読まれる関連記事
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。