招待された結婚式に事情があって欠席せざるをえないということは、どうしても起こります。
そのとき、ご祝儀の金額や渡し方はどうしたらいいのでしょうか?
ご祝儀の金額の目安は欠席のタイミングで変わってくる
◆打診の時点で「欠席」の返事をした場合
招待状の送付前に「結婚式をやるから来てほしいんだけど、来れる?」と連絡があり、その時点で断っている場合です。
この場合は、基本的にはご祝儀は渡さなくて良いといわれています。
ただ、「行けないけどお祝いの気持ちは伝えたい」ということであれば、渡すのももちろんありです。
◆招待状の時点で「欠席」の返事をした場合
この場合は、実際に出席する際に包む金額の2分の1から3分の1程度が一般的で、相場は1万円といわれています。
ご祝儀には、披露宴の時の料理や引き出物などの費用が含まれています。
結婚式に出席しないということであれば、これらの費用は考えなくてよいので、当日出席する場合のご祝儀を3万円とすると1万円程度が妥当だとされています。
◆招待状で「出席」と返事をしたが欠席する場合
一度出席と返事をした後にやむを得ず欠席する場合は、実際に出席する際に包むはずだった金額を渡しましょう。
結婚式の準備では、招待状の返事で人数を確定し、当日の料理や引き出物の手配を進めています。特に日が近づいてからのキャンセルは、キャンセル料が発生するなど新郎新婦にもとても迷惑がかかります。
ご祝儀と一緒に、必ずお詫びの気持ちも伝えるようにしましょう。
ご祝儀の渡し方はどうしたらいいの?
欠席の場合のご祝儀は、結婚式より前に、遅くても1~2週間前までには渡すようにしましょう。
渡し方は手渡しがベストですが、遠方などで難しい場合には郵送でも大丈夫です。ご祝儀袋に包んだものを現金書留で送るようにしましょう。
欠席のタイミングによっては結婚式までに間に合わない場合もありますが、その場合でもできるだけ早く渡すようにしましょう。
また、当日出席する人に預けて渡してもらったり、当日に式場に送ったりするのはNGです。
さまざまなケースや相手との間柄によって考えよう
他にもさまざまなケースが考えられます。
たとえば、自分の結婚式でご祝儀をもらっていた場合です。
この場合は欠席するタイミングを問わず、もらった金額と同額を包みましょう。
また、自分が結婚式に欠席するのではなく相手が結婚式をしないという場合は、上記でも紹介したように、料理や引き出物の費用を除いた金額をご祝儀として包むのがよいでしょう。
自分の結婚式でご祝儀をもらっていた場合でも、同額ではなくこの考え方で良いとされています。
少ないと感じるかもしれませんが、渡しすぎると逆に相手が気を遣ってしまうこともあります。
どうしても少ないと気になるようであれば、プレゼントの品を添えたり、「お返しは要らないよ」と伝えたりと、相手に負担のかからないよう配慮しましょう。
さまざまなケースがありますが、相手との関係性や事情によって状況は変わります。
しかし、どんな場合でも、「お祝いしたい」という気持ちが伝わるように考えましょう。